鉄の塊にまたがって。





昔、ラジオでカスタムバイク特集を放送しておりまして、ゲストにもろBLANKEY JET CITYの影響を受けたと推測される、ただ鉄の塊にまたがって 自分の命 揺らしてる系ライダーが出演しておりました。ラジオからあんなはっきりと革ジャンの質感がわかるもんなのか!と己の共感覚に感動するほどのヤンキーライダー。単車に関するリテラシーが限りなくゼロに近いので「ライダー」とお呼びするのが合っているのか、「単車バカ」と敬意を払いながらお呼びするのが正しいのか分かりませんが、とにかくライダー。そして、進行役から紹介されると、開口一番低い声で一言。

「まず始めに言っとくけど、俺は世の中には二種類しかいないと思ってる。それは単車に乗る奴と乗らない奴だ!」

私はこの漢ライダーの言葉に強い感銘を受けました。世の中には二種類しかいない、そーゆーこと言っちゃう視野の狭い人と、そうでない人だ!って笑い飛ばすのは簡単です。しかし、この二輪オタクの没頭、もしくは洗脳のされ方、最高に幸せなんじゃないかと思ったわけです。洗脳に人が介在すると、当たり前ですがそこに必ず利潤が生じます。しかし、興味がモノに向かうと(恐らく裏切りがなくなる為に)深く潜り続けることになり、その先に幸せ空間が存在している気がするわけです。その境地に辿り着けばストレスフリー!誰にどう思われようが関係ないですし、車庫に行けばピカピカに磨かれたバイクが置いてあります。どんなに外が暑くたって、革ジャン着て出掛けたり。ブログでいじられてるの見つかったら、仮面ライダーはこう言うでしょう。「誰だよ、こいつ。単車何乗ってんだよ?どーせ、原付だろ、はっはっはっ!」原付にも乗らない側の私は怖くて震えてしまいます。併せて、向こう側で常用されてるであろうユーモアが理解できず寄り添う感じの苦笑い。

あなたにBLANKEY JET CITYの歌詞でアンサーしよう。うちの息子ももうすぐ3才。抽象度的にはあなたと同じくらい、ウルトラマンジードに夢中だ(オーブじゃないです、Netflixで観てるのでタイムラグあり)。それぐらい真っ直ぐに色々見てみたいよ。福岡伸一先生の言う、センスオブワンダー。全ての原動力は幼少期。育児って生き直しだ。

BLANKEY JET CITY

15才

“ソーダ水の粒のように

楽しそうな日々は流れる

かつて人はみんな

無邪気な子供だったよ”

 

自転車でも買うか。みんな、安全運転で。





ABOUTこの記事をかいた人

JazzとHip-Hopの親和性に日々悩み、3連符を12分音符と呼ぶ人とは距離を置きつつ、Klo Pelgagが近鉄バッファローズのキャップかぶってるのを見て世界の自由さに嫉妬する毎日。バリー・ユアグローの文学から、着地は樋口毅宏先生。辛い時は、ハンス・ランダの高笑いを思い出す。
絶賛育児中の愚筆家。